日本海に向かう奥能登の棚田 白米千枚田
白米千枚田は、2011年に日本で初めて世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」を象徴する美しい棚田です。
この土地は地滑りが多かったこともあり、地すべり地特有の小凹凸地形を成し、
それに沿う形で、千枚にもおよぶ細かい田んぼが作り上げられた独特の棚田景観となっています。
江戸時代には既にこの地域に集落があったことを伝える記録が残されており、
平地が少ない自然環境の中、繰り返し起こる地すべりにも負けず棚田を作り上げてきた人々の想いが今も続きます。
白米千枚田オーナー制度も導入され、地元の方と交流しながらお米を作る喜びに触れ、
この美しい棚田を受け継いでいく取り組みがなされています。
棚田に降りて日本海を眺めると、昔から大切にされてきた能登の自然を感じられます。
稲刈りを終えた秋からは、白米千枚田がイルミネーションで彩られるイベント「あぜのきらめき」も開催され、
人の手で作られた棚田の幾何学模様を光で楽しめます。